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WEBときどき人事

渋谷のITベンチャーで働く元人事、現メディアのディレクションにいきる僕が日々学んだことをメモするお

内定が取れない原因と悲劇のヒロインを演じる君に送る武器

そう考えると僕はたまらなく哀しい。何故なら直子は僕のことを愛してさえいなかったからだ。(ノルウェイの森・ワタナベ)

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内定がまだもらえていない学生がノルウェイの森のワタナベ君のように悲劇のヒロインを演じたいのならば僕はとめはしない。

ノルウェイの森 文庫 全2巻 完結セット (講談社文庫)

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ただし語弊を恐れずに言えば就活というゲームに負けたからといって精神的にやられるとか命を断つような真似はしてほしくない。敢えてもう一度いうが、就活なんてゲームにすぎないのだ。多くの就活生はゲームのルールを知らないだけだ。

本コーナー「ぼくは採用を証明しようと思う。」はそんな悲劇を招かないためにも本当の採用活動を証明しようとしているのだ。

┃内定が取れない原因は学生の非モテコミットにある

内定を取れていない学生が、ノルウェイの森で直子を失ったワタナベくんよろしく悲劇のヒロインを演じて言いそうな考えそうなことといえばこんなところだろうか?

「僕が第一志望として考えていたあの企業は、ぼくのことを面接さえしてくれなかった。そう考えると僕はたまらなく悔しい。でもそれは企業と自分があっていなかったと考えて、もう忘れよう。直子、いやあの企業はもう戻ってこない。。よし、今日面接の企業では今の自分の気持ちをまっすぐぶつけよう!素直さも大事だしな。」

「僕は意中の企業に残念ながら落ちてしまいました。自分には会っていなかったっと考えて御社がもし内定をくれるなら死ぬ気で頑張ります!僕にはもう御社しか見えていません。どうぞよろしくお願いします!!!」 

なぜ競合が選考で落とした学生を自社で積極的に取りたいと思うのだろうか?
(文化的な側面があるからこの限りではないが多くの場合はそうだろう)

そもそもこの熱意とヒューマニズムだけで内定がとれるなら、誰でも好きな企業に入れる。

 

 

 

詳しくは下記2つのエントリーをご覧いただきたいのだが、内定が取れない原因の多くは学生の「非モテコミット」にある。簡単に言うと、内定がない学生が企業に好かれようと企業にひたすら迎合してしまうことのことだ。企業はこういう学生が好きなように振る舞っておいて、実は何よりも苦手なのである。

kntskm.hatenablog.com

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 ┃非モテコミットを脱出する強力なフレームワーク

肝心なのはその非モテコミットをどうやって脱出するかということだ。その考察にあたり今回も藤沢氏による恋愛工学の研究の一部を拝借する。

(※今週の金融日記で採用戦略を恋愛工学に応用したものを研究中と氏が仰っていたのでかなり楽しみだ)

女からのテストをクリアするためのベストの方法は、逆にこちらから女にテストを課してやることだ。僕には言い寄ってきている女がたくさんいて、その中で僕にふさわしい飛びきりいい女を選んでいるんだ、という強いフレームを心の中にセットする。フレームとは、物事を見るための枠組みで、人は無意識にフレームを使って、出来事の意味付けをするのだ。(中略)恋愛工学というのは、女に選ばれるためのテクノロジーではなく、むしろ、自分のことを、女が勝ち取らなければいけない価値の高い男だと思い込ませることにこそ、その真価がある。(ぼくは愛を証明しようと思う/chapter5-8)

ぼくは愛を証明しようと思う。 (幻冬舎単行本)

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※執筆時点でKindleが50%オフ!就活生のみなさんはぜひ。

これを読んだ就活生の読者のみなさんは、いますぐ上の引用文をコピペしてワードに貼り付け「Ctrl+H」だ。言葉は勿論、「女→企業」「恋愛→採用」だ。

企業からのテストをクリアするためのベストの方法は、逆にこちらから企業にテストを課してやることだ。僕には言い寄ってきている企業がたくさんいて、その中で僕にふさわしい飛びきりいい企業を選んでいるんだ、という強いフレームを心の中にセットする。フレームとは、物事を見るための枠組みで、人は無意識にフレームを使って、出来事の意味付けをするのだ。(中略)採用工学というのは、企業に選ばれるためのテクノロジーではなく、むしろ、自分のことを、企業が勝ち取らなければいけない価値の高い男だと思い込ませることにこそ、その真価がある。 

┃企業を選ぶフレームワークを授ける

気持ちの面のフレームワーク(メンタルセット)は「僕が企業を選んでいるんだ」というマインドセットである。これも十分にワークするが、内定がとれない(非モテコミットに陥っている)学生が気持ちだけ強く持てというのは少し無理があるだろう。だから僕は面接において価値ある学生であることを示せるようなフレームワークを用意しよう。

企業を選ぶ立場として企業を見極めるためのフレームワークだ。

①理念、ビジョンの方向性

会社:21世紀を代表する会社を創る(Cyber Agent)
社員:自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ(旧Recruit)
社会:Delight and Impact the World(DeNA
顧客:共有を広げ、世界をもっとオープンにし、人々の繋がりを強める。(Facebook

リクルートは以前は社員よりの理念(社訓)だったものの、リクルート事件以来、社会や顧客よりに変えていると聞きました。貴社の理念がなぜいまのように定められたのか出来れば教えていただけないですか?

ちなみに全てのフレームワークについて、中身はどれがいい悪いということではない。そこは自分次第であるし内定を巡るゲームにおいてはこのフレームを知っていることが大事なのだ。

事業内容(ビジネスモデル)

誰に、どんな価値を、どこと競合して提供しているのか。例えばマンションディベロッパーならこんな風に聞いて選んでみるといい。

ユーザーはどんな層なのでしょうか?ハイエンドですか?それともミドル層?その層だと●●社なども競合すると思うんですが、そことはどのように差別化していくんですか?(いかに良い土地を仕入れるかですね)なるほど、だとするとやはり融資などもしてもらいやすかったり、企業としても信頼されやすい御社のような大企業のほうがいいということですか?

※就活生にはレベルが高いと思うかもしれないが、これくらいならちょっと調べればわかるはずだ。企業研究とはこの辺を知ることなのだと思う。

③組織文化

ここは両極端のパターンをインストールしておけばいいと思う。
ちきりん氏の言う、摩擦回避の文化か、生産性重視かである。

d.hatena.ne.jp 

一般的に、外資系、特に米系の金融業やベンチャー企業では「少々摩擦が生じても、生産性を重視すべき」と考える人が多く、保守的な日本の大企業では「できる限り摩擦を避けるのが大人の作法」だと思われています。

この辺りを見て、自分は自分にふさわしい企業を探しているんですよというアルファ感を出したいなら、

外資系でインターンしたときにはかなり主張も強く摩擦が多い印象でした。逆に日本の大手銀行の時は摩擦を生まないのが良しとされていたと感じています。両社を両極端に+100、-100とするなら貴社はどの辺ですか?例えばどんな時にそう感じますか? 

 でいいのではないだろうか。

④企業の課題点

先ほど目標の部分を伺いましたが、逆に御社の課題となっているところはどこでしょうか?というのもせっかく企業に入るのであれば、自分自身そういう課題を解決していける存在になりたいと思っています。それが具体的な仕事のイメージにもつながっていきそうなので教えていただきたいです。

逆に非モテコミットを象徴するような質問や受け答え、行動はこのようなものだ。

求める人物像を教えてください(僕はマッチしていますか?)

自分のいいところと悪いところをフィードバックいただけませんか

御社の商品を昔からとても愛用していました

選考の結果はどれくらいできますか

説明会には5回ほど参加させてもらいました

巷の就活本には良い行動として書かれているものも多いのではないだろうか?

全て男女関係に置き換えればどれほど痛いかわかるだろう。

┃内定が取れる学生と取れない学生の違いは何か

繰り返すが内定が取れないのは、よく言われる相性、過去の経験、地頭など確かに色いろあるだろう。でも最も大事なのはコミュニケーションテクニックであり、振る舞い方だ。

相性が悪かったことばかりに逃げることもできない。
もしそうならこれだけ内定格差が出るのはおかしいと思わないだろうか?

過去の経験で決まるならば、ESに経験だけ借りて書いてみればいいし、面接で試しに1回全部でっち上げたエピソードで話をしてみたらいい。

要はその経験をしているからこそ出来るコミュニケーションや滲み出る振る舞い方が大事だということだ。

振る舞いについては本家恋愛工学で藤沢氏が詳しい論文を書いているので今後参考に本ブログでも扱っていく予定である。