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WEBときどき人事

渋谷のITベンチャーで働く元人事、現メディアのディレクションにいきる僕が日々学んだことをメモするお

お祈りメールスパイラルからの脱出と内定獲得の方法

早いもので黒ずくめの男たちとの激闘もはや第3話を迎えようとしている。
そんな中ブログの熱心な読者である、おば…おねえさまより、
黒ずくめの仲間に捉えられてしまった場合に備え、
テキーラ、バーボンに続き「下町のナポレオン」というコードネームを頂いた。
下町をつけなければいいのだが、下町がついた時点でただのいいちこである。
※ちなみにそのおば…おねえさまの大好物は三岳である。

┃お祈りメールスパイラル

さて、前回のエントリー「内定がないから内定がない。みんなモテる人が好きなのだ。 」で内定をもっているというのが内定をもらうためのひとつのファクターになると記した。概ね共感のリアクションをいただき実際そうだったという声もTwitterでは散見されたが、これは果たして短期間で能力や資質やコミュニケーション能力が劇的に変化したことを証明するものだろうか?いや、僕には採用工学を証明するもののようにみえてならない。

このような共感の声が散見され、心配していた黒ずくめの男はまだ現れることなく事なきを得ている一方で「だから、その最初の内定をどうやって取るかが知りたいんだよ!」という就活生の声が、まるで面接中の会議室から寝ている僕のシーツを激しくゆするように働きかけてくるので3連休最終日にこうして筆をとることにした。

┃悲劇の非モテコミット

さて今回も本家恋愛工学で「失敗を約束される非モテコミット」として紹介されている非常に大切なコンセプトをひとつ紹介させていただく。(引用元を探したが過激すぎてなかなか載せられるものがなかったw)

非モテコミットというのは、お前みたいな欲求不満の男が、ちょっとやさしくしてくれた女を簡単に好きになり、もうこの女しかいないと思いつめて、その女のことばかり考えて、その女に好かれようと必死にアプローチすることだ」

「でも、それはその女の人のことを愛しているということじゃないんですか?」

「似たようなものかもしれない。どっちにしろ結果は同じだがな。女はこういう男をキモいと思うか、上手く利用して搾取しようとするかのどっちかしかしないんだよ」 (ぼくは愛を証明しようと思う。chapter1-6 愛の方程式より抜粋) 

ぼくは愛を証明しようと思う。

ぼくは愛を証明しようと思う。

あーあー、就活美談軍より先に恋愛美談軍のみなさまから先に怒られそうだ…
これは前回のエントリーで記したように動物は生物学的にモテる人が好きなので、自分に異常にコミットしてくる人(非モテコミット)の状態の異性を本能的に避ける傾向があるということだ。簡単にいえば好きでもない人からLINEなどでしつこく誘われてブロックするのと一緒である。

┃採用活動の場でみる非モテコミットの事例

さてここからがこのエントリーの、いやこのブログで肝となる部分かもしれない実際の採用現場で非モテコミットと感じられてしまうであろう行動を明らかにしてみたい。そして下記の内容が巷の就活本なんかを読むと取るべき行動として記載されているので多くの就活生は本当に気をつけたほうがいいと思う。

最初に断っておくと下記の行動=NGというわけではなく、
企業によって選考のフェーズによって大きくことなることはご理解いただきたい。

ただ内容が過激なので下町のナポレオンと呼ばれる日もそろそろ近いかもしれない。

 

CASE1:「求める人物像が私です」の悲劇

採用担当「学生時代は何やってたんですか?」

学生「サークルで代表をやってました。代表という立場ではありながら縁の下の力持ちであることを大事にして、皆から意見を聞くことを大事にしていました。なので貢献欲求という貴社の求める人物像にひどく共感しました」

採用担当(そもそも聞いてるの何やってたかだけだしな…)

極端に書くと笑いたくなるような内容だが就活本などを見ると、
質問に対してきっちりとアピールすること
などと書いてあるから真面目な就活生ほど本当に可哀想だ。

ただぼく愛に出てくる永沢先輩の言葉を借りるなら、

「就活というものを重く考え過ぎなんだ。いや、ある意味ではまったく考えていない」

というところだろうか。 

CASE2:まだ会って間もないのに「御社が第一志望です」の悲劇

学生「御社が第一志望の理由は2つあります。」

採用担当「(なんでまだわかりもしないのに第一志望なんだろう)」

学生「1つは◯◯で、2つは☓☓です。」

これもとりあえず第一志望と言えというマニュアル通りなんだろう。
本当に何も考えていないアドバイスすぎて学生が可哀想になる。

何度も繰り返すが人はモテる人が好きなのだ。
いきなり自社だけを好きな人より、他社も本気で見て他社からも口説かれている人を採用したいというマインドが少なからずあることを覚えておいたほうがいい。

学生「まだ貴社を志望しているかどうかも正直わかりません、リクルートさんやDeNAさんでインターンしたりもしていたので、選考進む中で考えたいです」

これでいいじゃないか。志望動機が言えなきゃ通らないのではないか?そう思うかもしれないが企業は別に志望動機がきっちり言える人を採りたいのではなく、企業を発展させてくれる人が欲しいのだ。志望動機が完璧であること、まだ志望はしていないことの2つのファクターは企業の発展に貢献してくれるかどうかを決めるにおいて(少なくても1次面接などでは)なんの要素にもならない。

つまり他社も幅広く見ていて気になっていることのほうを伝えたほうが
むしろ採用担当の本能に訴えかけられていいということだ。

上記2つのCASEが嘘だと思うならば合コンにでも参加していきなり初対面の女の子に、

「私はあなたが一番好きです。その理由は2つあって…1つは優しい性格と2つめは目指している方向に深く共感できて…そして僕は誠実なタイプなのでA子さんの求める人物像にぴったりな男だと思います。」と言ってみるといい。

上手く行って笑いがとれることを心より祈る。

ただこれに関しては企業側にも大いに責任があり、「いきなり志望動機を聞くことやめよう、誰も貴社を志望していないから委員会」を普及させるべく次回以降で詳しく触れる。

CASE3:肩肘はったグループワークの悲劇

学生A「ぼくがタイムキーパーやります。だれかファシリテーターお願いできますか?」

学生B「まず言葉の定義しましょうか。」

学生C「とりあえず思ったこと話してみます?」

僕が採用担当ならC君が一番気になる。現場感覚に一番近いし自然体だからだ。繰返すが就活本ではA君やB君がモテるとされるのだろう。そもそも社会人の皆さんはお分かりいただけると思うがA君、B君が実際の会議の場にいたら面倒くさいだけだ。社会人は時間が大事、タイムキーパーは評価されるという謎の言説もあるが、ipadで時間管理を始めた学生を見て、そこからわかるのは、「あ、あの学生ipad持ってるんだ」ということくらいである。

コミュニケーションの本質なんて飲み会と何も変わらないと考えれば、会話を始める前に「生ビールと瓶ビールの定義からはじめましょう」と言った途端に白い目で見られることがわかるのに何故グループディスカッションだとそうなるんだろうか。

上記3つの非モテコミットの例を出したが他にも上げればきりがなく連休が終わってしまうのでこれくらいにするが、全ての原因は「ある特定の1社が好きすぎるからこそ」起きる非モテコミットであり、ある意味、真面目(がゆえ考えることをやめ教科書を信じてしまう)な人にほど陥りやすい行動のように思われる。

┃内定スパイラルへのコア理論(脱ハルキ)

では非モテコミットを抜け出し内定が内定を呼ぶ存在にどうしたらなれるだろうか?
それは今後の連載で証明していこうと思うが、最も大事なことはこれだ。

貴社のことが心から好きだし、貴社に入社したいと思っている。

という村上春樹春樹小説の主人公みたいな言葉は
内定まで(百歩譲って最終面接まで)言わない、思わないことだ。
どうしても言いたかったら、内定をもらってからどこかのBarでビートルズの「ノルウェイの森」でも聞きながら隣にいる女の子にでも言うといい。

それが心の余裕を生みあなたを非モテコミットから脱出させてくれる。

ちょっと角度は違うが以前就活で知り合った学生が、

学生が就活の早い時期から大手かベンチャーかで悩むのは、女子同士がパンケーキを食べながらA君とB君のどっちを彼氏にしようか会話をしているようなものだ

と書いていて笑っていたが本当にそのとおりだ。

内定をもらってから(告られてから)でないと
好きかどうか決めることに何の意味もない

※最終面接の段階で好きかどうか確認することが必要な企業もあるだろう

┃学生からみた採用の方程式

ここで前回のエントリーで書いた採用の方程式が効いてくる。

採用人数 = ヒットレシオ × 接触人数

この採用の方程式を学生の観点からみた時(以下:内定の方程式)は、

内定数 = ヒットレシオ × エントリー企業数

となる。つまりあなたがその企業を好きかどうかなど
内定数になんの影響もない変数だということがお分かりいただけるであろう。
一部その企業が好きかどうかがヒットレシオに影響するのではないのか!
との意見もあるだろうし、確かにすこーしはあるかもしれない。
ただ本当にそうなのであれば内定を複数もらって決められない就活生がいることを疑問に思わないだろうか?

では最後にヒットレシオ=企業からモテるための要素を分解して今回は終わりにしたい。

内定数
= ヒットレシオ × エントリー企業数

= コミュニケーション能力(対人力+問題解決力+対自分力) ×カルチャーフィット企業率 ×エントリー企業数 

この数理モデルの中で自分でコントロールできる、数式を見ても変化のインパクトが大きい、短期間で変化させるのが容易なのは、

・コミュニケーション能力(テクニック的な部分)
・エントリー企業数
※カルチャーフィットするかどうかは就活生からはわかりづらい

上記2点であろう。対人力、問題解決力、対自分力も大事なもののやはりそれが伝わらないと意味もなく、その伝え方を間違えると上記で示したような非モテコミットの悲劇につながってしまう。

また脱ハルキを叶えるためにも貴方しかいない状態を避けるべくエントリー数は増やしておくことをおすすめする。(ヒットレシオへの自信にもよるが。)

では次回以降で内定スパイラルにつながるコミュニケーションテクニックを少しずつ明らかにしようと思う。

┃次回以降予告

非モテコミットを脱出するコミュニケーションテクニック

・採れないから採れない。学生もモテない企業を好きじゃない。

非モテ企業からモテる企業への採用力強化