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WEBときどき人事

渋谷のITベンチャーで働く元人事、現メディアのディレクションにいきる僕が日々学んだことをメモするお

藤沢数希氏の恋愛工学を使って「ぼくは採用を証明しようと思う。」

┃ぼくは愛を証明しようと思う。

発売前からAmazonのランキング1位を獲得し、Twitter上では大きな反響を読んでいる藤沢数希(@kazu_fujisawa)氏の書籍「ぼくは愛を証明しようと思う。」をご存知だろうか。

ぼくは愛を証明しようと思う。

ぼくは愛を証明しようと思う。

 

 ホリエモンも絶賛する藤沢氏のメールマガジン金融日記」から生まれたテクノロジーが「恋愛工学」と呼ばれ、恋愛工学とは書籍の内容を一部抜粋すればこうだ。

いまでは金融や広告など様々な分野が数理モデルに従って動いている。かつては文系人間のガッツでまわっていたこうした業界は、いまや複雑なアルゴリズムを操るオタクたちが牛耳っているのだ。だったら、恋愛だって同じことになりはしないだろうか? 答えはイエスだ。恋愛市場でも、科学的な方法論が密かに開発されていたのだ。(cakesより抜粋)

 これまで誰もが経験したことがあるからこそ一家言もっていて、だからこそまるでビールを片手にプロ野球を家でみるおじさん達の意見のように、内容があるものから、ないものまで混在していた恋愛にまつわる(恋愛というと可愛すぎかもしれない)素人理論を生物学的な見地にまで掘り下げ体系化したのが恋愛工学というわけだ。 

┃ぼくは採用を証明しようと思う。

本題。
恋愛工学で語られている本質は何か?
それは筆者の主観だが「人を動かす」ことだ。

ということはこの考え方(敢えてテクニックとはかかない)は恋愛だけにとどまらずビジネスにおける採用活動や営業活動、もっと言えば資本政策などにも応用できるはずなのである。例えば、恋愛工学の見地から見ると営業で長らくあたり前と言われているような次のような行動も、フェーズによっては(ここ大事)全くワークしないどころがマイナスになるえることがありえる。

  • 営業から帰ってきたらまずは御礼メールを送ること!できれば手紙がいい。
  • 商談の時はまず相手を褒めること。オフィスのこととかでもいいから。
  • 気持ちが大事!どれだけ良い商品か熱く伝えるべき!

上記は営業の例だが、まずは僕が数年に渡り経験をしてきた採用活動を恋愛工学のフレームワークで読み解いていきたいと思う。

採用業界では多くの人事や、その道の大先輩に有り難いお話しをたくさん頂戴したのだが、どうも違和感があったのは、上手く行っている企業や採用担当の話を聞いても皆言っていることが結構バラバラなのだ。企業や採用担当の特性が違うというのも勿論あると思う、しかし僕は勇気をだして、この複雑に絡みあった糸をほぐし、パンドラの箱を空けにいってみたいと思う。空けている途中で更新が滞ったら黒ずくめの男たちの陰謀か、単に飽きてしまったのかのどちらかなのでいずれにせよ助けていただきたい。

※所属する企業や団体とは全く無関係で一個人の勝手な分析であることをご理解いただきたい。

┃採用の方程式

まず恋愛の方程式として説明されているのが下記の恒等式だ。

モテ = ヒットレシオ × 試行回数

詳しくは書籍やメルマガを読んでいただきたいが、簡単にいうと

付き合える人数 = モテる度 × アプローチ数 

というところだろうか。(オブラートに包んでいる点はご了承いただきたいw)
では採用成果(採用人数)を因数分解するとどうなるか。

採用人数 = ヒットレシオ × 接触人数

  •  採用はどれだけ学生に会うかだよね

  •  会う量より質でしょ。優秀な学生にピンポイントであったほうがいい

人事界隈で良くある戦略に関する議論であるが、
その答えはその企業のヒットレシオにより異なるということだ。
モテる企業なら多くの学生に会う必要はないし、
モテない企業なら多くの学生に会わなければいけないということがよく分かる。

では採用におけるモテとは何か。もう少し因数分解をしてみる。

採用人数 = (市場力 + 企業ブランド + 採用力) × 接触人数

経験からの主観だが大きく外れてもいないように思う。

市場力:その市場が伸びている市場か十分なサイズの市場がどうか。当然伸びている業界の方が一般的な学生からはモテる。安定性も市場力の中の要素のひとつと考えられる。

企業ブランド:業界内でその企業がどんなイメージを持たれているかが採用におけるモテに大きく関わってくる。

採用力:営業力に近い。採用担当の力やリクルーター社員、経営者のビジョンマネジメントなどが該当する。

  • 意外と人気ある企業の採用担当と会うとそんなでもないんだよなー。

という声なども耳にするが採用力を上げるまでもなく、市場力とブランドでモテるからいいのだ。負け惜しみはよそう。

採用におけるモテ要素がよく現れているのが学生による人気企業ランキングである。

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 (出典:楽天 みんなの就職活動日記

例えば、伊藤忠商事は売上ベースでは三菱商事三井物産に遅れをとっているが学生からの人気は同2社より高い。学生の時に説明会などに参加した印象だが3社の中で最も人事の方が楽しそうに熱く語っていた覚えがある。つまり採用力を強化することでモテているのである。

┃就活生なら自分が何に惹かれるかは知っておいたほうがいい。

余談だが、だめな男に、いや合わない企業にだまされないためにも就活生は自分がどんな要素にアトラクトされるのかは知っておいたほうがいい。市場、ブランド、採用力。やや強引に置き換えるなら、財力、ルックス、人間力。何に惹かれるかである。その3つ変数の係数(優先順位)が個人個人あると思うので、知った上で選ぶのがいいのではないだろうか。

┃次回予告

・学生の非モテコミット、"内定がでないから内定がでないんだ"

たくさん内定をもらう学生ともらえない学生、2極化しているといわれる就職活動の秘密に科学的にアプローチ。また企業側も優秀な学生を取れない理由がどこにあるのか分析します。